小竹労組ニュース第1号

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闘いの軌跡【第1集】
編集 小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議
代表 池田学(動労水戸) 茨城県水戸市三の丸3−1−3 TEL 029-227-6020
事務局長 和田一男(常南交通労組)           TEL 090-4093-1403
会費・カンパ振込先 郵便振替 00100−9−729176
          加入者名 小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議
2014.7.1
合同・一般労働組合全国協議会
小竹運輸グループ労働組合
 小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議は、茨城県坂東市のトレーラー運
送会社である小竹運輸に勤務する運転士が結成した合同・一般労働組合全国
協議会小竹運輸グループ労働組合(以下、小竹労組と略)を支援するために
つくられました。今年3月9日の茨城春闘集会で結成され、支援共闘陣形を
拡大してきました。
 このパンフレットは、組合の団結を固め小竹資本に対する怒りを倍加させ
闘いぬく闘争宣言として、また小竹労組の闘いを少しでも多くの人に知って
いただくためにつくりました。
 小竹労組は6月1日に茨城県つくば市において、第二回臨時大会を開催し
ました。会社の相次ぐ攻撃のなかで、組合員が全員参加して勝ち取られたこ
とは誇るべきことです。大会では規約改正が行われ、解雇者も、過労死した
遺族も組合員であることを確認し新たな闘いのスタートを切りました。これ
は、小竹運輸グループの労働者のみならず全国の交通運輸労働者のための崇
高な闘いです。このたたかいを支えるため、多くのみなさんが支援共闘会議
の会員になっていただくことを心からお願いします。
今年6月8日 国鉄全国集会で登壇する小竹労組組合員昨年10月21日 過労死裁判を提訴 記者会見する組合員

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『闘いの軌跡』第1集の刊行に寄せて
小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議
代表呼びかけ人:池田学(動労水戸)
 茨城県県西地区にすごい男たちがいる。労働組合を結成
して会社と果敢にたたかっている。自分の利益を追求する
のではなく仲間のために、働いているすべての労働者のた
めにたたかっている。こんな話を聞いて、2012年12
月、その年も残すところあと数日という日に初めて中村委
員長をはじめとする小竹労組の仲間と会いました。以来、
次年度の首広連(首都圏広域労働組合連絡会)が結成さ
れると毎月一度は必ず会う事になります。 
 まずは感動でした。「俺たちだけじゃない!」動労千
葉が分割=民営化で断固として決起し闘い動労水戸も立ち
上った、本質的に同じ攻撃としてとらえて「世の中を変え
なくてはダメだ」と職場からたたかいを開始したのです。
しかも「保守王国」といわれる茨城県の坂東市からの決起です。今の世の中だからこそこ
の様な人たちが登場したととらえるべきです。鈴コン闘争が激しくたたかわれている只中
で「NEXT」が登場したのです。私たちに「夢と希望」を与えてくれる快挙です。
 小竹運輸グループ労働組合としての結成過程も私たちとの共通的なものがあります。建
交労が闘おうとしない、会社との裏取引的な和解狙い金銭解決に対し「NO」を突き付け新
組合を立ち上げたのです。「階級の利益のために」すべてをそこに集約して分離・独立し
たのです。
 闘いに反動はつきものですが、ありとあらゆる組合つぶしの攻撃が襲ってきました。動
労水戸を結成した当時を振り返っても記憶にないような、人格までも否定するこの激しさ
は「短期決戦型」として現在も継続しています。
 今井さんの過労死問題、配車差別、神矢組合員解雇攻撃、渡邊組合員強制出向攻撃、街
宣での名誉棄損etc. すさまじい攻撃ですが基本的に組合員の団結で跳ね返し「長期戦」
に持ち込み反転攻勢に打ってでる時が来ています。
 私たちは、3月9日に「小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議」を結成して全国の仲
間に訴えると共に金銭的にも支えていこうと決意しました。
 今、全国で正規職・非正規職問わず青年労働者にいわれなき解雇攻撃が吹き荒れていま
す。動労西日本の山田書記長、八王子西局の坂吉君、JIBSの仲宗根書記長、そして神
矢君、「不当解雇だ!」と敢然と立ちあがり反撃すれば、道はひらけます。多くの労働者
が泣き寝入りして悔しい思いを余儀なくされている中での決起はすべての労働者の最先頭
のたたかいです。たたかえば勝てるのです。鈴コンの仲間がそれを証明しています。労働
組合で団結して職場を拠点としてたたかえば勝利出来る事を。
 私は、呼びかけ人代表として、この素晴らしき仲間たちと最後の勝利まで共にたたかい
たいと思います。全国に訴えていきたい、ご支援よろしくお願いします。


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『闘いの軌跡』2011年11月〜2014年6月(1)
2011年11月 職場に組合を結成
 小竹運輸グループにおいては、「会長」あるいは「オヤジ」と呼ばれていた小竹正雄が
実質的経営者として関連会社も含め経営を支配していました。そして、トレーラーの配車
などにおいて、小竹正雄が「気に入る、入らない」レベルでの差別的な取扱いがなされる
ことが多々あり、そのやり方に批判をして会社の圧力で追い出された運転手も少なからず
いたので、多くの運転手が、不満をため込んでいました。また、就業規則・賃金規定の公
開もされず、残業代の計算式も現場では適用されず、長距離手当や時間外手当が恣意的に
決められているのではないかと思われていました。
 そこで、中村信幸さんを支部長として2011年11月27日に建交労小竹運輸労組支
部が結成され、同年12月1日、小竹運輸会社に対し結成通知を行いました。組合員は、
発足時は40人以上にもなりました。
組合結成直後、建交労茨城県本部が大失敗
 建交労茨城県本部が会社に公表していない組合員も含めた「名簿」を会社側にファック
スしてしまう大失敗をして、これをもとに会社は組合員に対する配車差別や介入を行い、
組合からの脱退、あるいは小竹運輸からの退職が相次ぎました。また、小竹正雄が勝手に
組合員と見なした運転手への攻撃もありました。会社の実質的な団交拒否も続き、大変厳
しい闘いが続きました。
強まる配車(賃金)差別(不当労働行為)
 小竹運輸は、配車差別をすることで、組合員の賃金を減少させて圧力をかけました。さ
らに、組合員に対しあえて燃費の悪くなる車を押し付ける一方で、「おまえの運転のせい
で燃費が悪い」と言いがかりを付け、安全運行手当(月額2万円)をカットしました。ま
た、軽微な違反行為を理由に重い懲戒処分をしてきました。
非組合員への過重なしわ寄せ
 もともと過酷な長時間労働が常だった小竹運輸において、組合員への配車差別の結果、
非組合員へさらに矛盾が集中し、その業務負荷は苛烈を極めました。
 2012年11月30日には、当時働いていた今井康司さんが過労による急性心筋梗塞
により構内で死亡する事件が起きました。死亡の直前の残業時間は月190時間を越えて
いました。



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『闘いの軌跡』2011年11月〜2014年6月(2)
労働組合として過労死事件にとりくむ
 今井さんが会社構内で過労死したことは職場に大きな衝撃を与えました。この過労死の
責任者である小竹正雄が、「こんなところで死にやがって」とはき捨てるように言ったと
いう話も会社内部から伝わってきました。過労死への反省も遺族への真摯な謝罪もありま
せん。今井さんがなくなった事故現場には花が飾られることもなく、社内には単なる「病
死」と説明されました。さらに労働基準監督署への届出や書類作成もおざなりで遺族任せ
といえるような状況でした。
 中村支部長を先頭とする小竹労組の組合員は「今井さんは組合員ではなかったが、同じ
職場の仲間だ。それが過労死してしまった。明日は我が身」との思いから、この問題に取
り組むことを決定しました。
建交労の鈍い対応 高山組合員が1週間出勤停止処分
 しかし、建交労県本部と中央本部の対応はきわめて鈍く、結局ほとんど支部単独の力で
今井さんの労働時間を調べ、労働基準監督署への書類申請準備をするしかありませんでし
た。特に、高山組合員が過労死問題で会社を追及しはじめたとき、小竹正雄は高山さんに
不当ないいがかりをつけ、1週間の出勤停止という重い懲戒処分を行い会社からの追い出
しを狙ったのです。これにたいして、小竹運輸の仲間は建交労の応援がないなか、手探り
で出勤闘争を行いました。
遺族と組合が協力して労基署から過労死認定かちとる
 2013年3月に、遺族と組合が協力して労基署への書類を作成し提出しました。する
と2ヶ月後の5月には労働基準監督署から過労死認定をかちとり、残されたご家族への支
給を実現しました。わずか、2ヶ月の決定は他の過労死事件と比べても異例の早さです。
ここから流れが変わりました。それまで好き放題に労組攻撃をしてきた会社が追い詰めら
れる立場に変わりました。
動揺する会社がトレーラーを別会社に移動 雇用契約の非正規化を強行
 今井さん過労死事件に対する労基署の過労死認定と、それに続く損害賠償裁判を恐れた
小竹正雄は、小竹運輸に200台以上あったトレーラーをそれまで系列会社であったはず
のK−ロジテック、つくばトランスポートに移しました。小竹運輸には22台の車両だけ
を残し、組合員はすべて残されました。その上で組合員差別の不当な配車を続けてきまし
た。特に許しがたいことは多くの労働者を1年間ごとの有期労働契約で転籍させたことで
す。車両の大規模な移動と転籍は、組合つぶしと過労死損害賠償から小竹正雄の財産を逃
がすためのものであることは明らかです。



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『闘いの軌跡』2011年11月〜2014年6月(3)
極限的仕事はずし「1日5400円」
 残った7名の組合員は配車差別と仕事はずしをされ、それまで会社都合の休みとして6割
支給があった土曜日の出勤を強いられ、プレハブ小屋での待機「1日5400円」という
賃金を会社から強制されました。組合結成前に40万から50万あった賃金は2013年
8月にはついに20万を下回りました。特に家族をかかえる組合員にとっては生活が崩壊
する危機が迫っていました。
 小竹支部は建交労から当座の生活資金の不足分を借りて、闘いを継続しようとしました
が、建交労の反応は「そんなことはできない、そんな資金はない」と切り捨ててきたので
す。中村支部長(当時)は「このままでは支部がなくなってしまう、それでもいいんです
か?」と訴えましたが、建交労中央本部の結論は変わりませんでした。
2013年9月22日 建交労から脱退し、小竹労組を結成
 建交労中央本部が小竹運輸支部への責任を放棄した以上、選択の余地はなく、小竹運輸
支部は支部大会を開き建交労から脱退を決定し、自分たちの労働組合『小竹運輸グループ
労働組合』を結成しました。さらにそれまで「首都圏闘う労働組合『生きさせろ』会議」
に結集し建交労小竹運輸支部とともにたたかいをつくってきた、合同・一般労働組合全国
協議会と国鉄水戸動力車労働組合の支援により直面する生活危機を乗り切ったことにもふ
まえ、小竹労組は合同・一般労働組合全国協議会に30番目の労組として加盟しました。
10月21日 水戸地裁に裁判提訴 茨城県庁で記者会見
 建交労脱退から1ヶ月で、今井さん過労死損害賠償裁判と組合員への賃金差別について
の裁判を準備し提訴、その日に茨城県庁で行われた記者会見はNHKのローカルニュース
になるなど茨城県内に大きな衝撃を与えました。その結果、小竹運輸会社に各方面から圧
力がかかり、会社は「1日5400円」という極限的仕事はずしを続けることができなく
なり、会社の全力を挙げた組合つぶしはついに失敗しました。
11・3 全国労働者集会に小竹労組が登壇
 11月3日、小竹労組は国鉄千葉動力車労働組合、全国金属機械労働組合港合同、全日
本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部が呼びかける全国労働者集会に全組合員が参
加。遺族である今井真由美さんも小竹労組の腕章をつけて、中村委員長と一緒に集会で発
言し全国の労働者への支援を訴えました。
2014年1月9日 茨城県労働委員会開始
 年が明け、1月9日には、小竹労組の念願であった、茨城県労働委員会が開始されまし
た。労働委員会では、会社の不当労働行為を次々と追及し、現在まで会社を圧倒していま
す。



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『闘いの軌跡』2011年11月〜2014年6月(4)
神矢組合員への解雇攻撃
 今井裁判の提訴、労働委員会の開始などに追い詰められた会社は、2014年1月17
日、神矢組合員に対し、普通解雇を通告してきました。これは組合活動を理由にしたねら
い打ち解雇であることは明らかです。小竹労組は緊急に1月24日に小竹運輸本社抗議デ
モを呼びかけ、坂東市始まって以来のデモを打ち抜きました。
3月9日 支援共闘会議結成
 会社の解雇攻撃に対して、より長期的な支援体制をつくるために3月9日に支援共闘会
議を結成しました。以来、月1回の会合で当該組合と支援が真剣な討論を行い、新自由主
義という時代をいかに考え、いかに闘っていくのか、具体的な会社の攻撃のひとつひとつ
に対する闘いの方針について一致を深め、取り組みを進めています。
6月1日 小竹労組第2回臨時大会を開催 6・8 国鉄全国集会に参加
 6月1日には小竹労組第2回臨時大会を開催しこれまでのたたかいの前進を確認し、規
約改定を行いました。さらに、6・8国鉄全国集会への参加を決定しほとんどの組合員が
参加し団結を強化しました。
 今もなお、会社の組合破壊と不当労働行為は後を絶ちませんが、遺族として会社の責任
を追及して小竹労組に加入した今井真由美さんも含めて、現在残って闘いぬいている8名
の組合員は団結を固めながら日々たたかいを進めています。
 必ず職場に組織拡大を成し遂げ、勝利します。小竹労組の闘いを知って、支援してくだ
さい。共に闘いましょう。



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小竹労組が取り組む裁判および労働委員会
 小竹労組の闘いは職場闘争を中心としながらも多くの裁判闘争と労働委員会闘争を闘い
ぬいています。
 第一は今井真由美さんと子供たちが原告となっている今井康司さんの過労死の損害賠償
裁判です。今井真由美さんは小竹運輸グループ労働組合の組合員として裁判を闘いぬいて
います。労働基準監督署が過労死の認定を出しているにもかかわらず、小竹運輸会社は今
井さんの負担については「軽微であった」と全面的開き直りを行っています。
 第二は配車差別を受けた組合員の賃金差別・減額分を取り返す裁判です。これは最初仮
処分で闘いはじめましたが、それをとり下ろして本訴での闘いに入っています。
 第三は、渡邊竜一組合員の出向無効確認訴訟です。小竹資本は渡邊さんを「トランスー
コ」という関連会社に強制出向させました。これについては仮処分で組合・渡辺さんが勝
訴し、異議審でも組合・渡邊さんが勝っています。そこで現在本訴が争われています。小
竹資本は裁判所の判断が2度も出されたにもかかわらず、不当にも渡邊さんをトランスー
コに出向させたままです。
 第四は、会社が組合員を相手に起こした街宣禁止の仮処分です。これまでの集会・デモ
・街宣は小竹正雄と小竹資本に対し大きなダメージを与えてきました。会社はその禁止を
求める仮処分を起こしてきました。
 第五は、今井さんの過労死を訴える県庁前街宣、記者会見を名誉棄損として組合員一人
について1000万円の損害賠償を求める会社側からの訴訟です。これは新自由主義にお
ける反動の一つでよくアメリカ企業が使う方法です。
 第六は、労働委員会への不当労働行為の救済申立です。神矢組合員の解雇と団交拒否に
ついて6月5日に追加申立を行いました。
 以上の5つの裁判と労働委員会を藤田城治弁護士、酒井健雄弁護士、小竹広子弁護士の
3人が担い、渡邊さんの裁判に関しては、建交労時の経緯から丸山弁護士が担当していま
す。
 これらの裁判と労働委員会には少人数の組合が行うには多大すぎる弁護費用がかかりま
す。しかし、たたかい続ければ勝つことができるものばかりです。また、これらの裁判の
なりゆきが交通運輸労働者と労働運動全体に与える影響は大きいと考えます。どうか、み
なさんのご支援をお願いします。



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『過労死 許すな!』『不当解雇撤回!』『組合つぶし粉砕!』
小竹グループ労組支援共闘会議へのご入会をお願いします
       
 裁判・労働委員会を闘うため、会費・カンパが頼りです。ご支援を
 お願いします。
 月会費(一口 個人500円、団体千円)          
 郵便振替 00100−9−729176      
 加入者名 小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議 
加入口数(2014年5月31日現在)
 団体加入:22口
 個人加入:46口
これまでに加入いただいた団体、個人
 【茨城県内】
  国鉄水戸動力車労働組合/常南交通労働組合/共立製薬労働組合
  茨城県地域連帯労働組合/茨城県西合同労働組合
 
 【全国から】
  合同・一般労働組合全国協議会(いわき合同ユニオン/みやぎ連帯ユ
  ニオン/ふくしま合同労働組合/群馬合同労働組合/合同労組さい
  たまユニオン/東京北部ユニオン/東京西部ユニオン/東京東部ユ
  ニオン/なんぶユニオン/合同労働組合八王子/ちば合同労組/湘
  北合同労組/東海合同労組(レイバーネット東海)/関西合同労働組
  合/ユニオン自立/岡山マスカットユニオン/広島連帯ユニオン/
  沖縄(うるまユニオン)他、30団体)
労働委員会のスケジュール
 7月29日(火)水戸市 13時00分 茨城県県庁 茨城県地労委第5回
 9月 8日(月)水戸市 15時30分 茨城県県庁 茨城県地労委第6回
10月29日(水)水戸市 13時30分 茨城県県庁 茨城県地労委第7回



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