小竹労組ニュース第2号

合同・一般労働組合全国協議会小竹運輸グループ労働組合 組合ニュース「第2号」2014年8月1日

団   結

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小竹運輸グループのデタラメな賃金体系を是正させよう! 

共に未払い残業代を取り返そう!



 小竹運輸グループ・「固定残業代」のトリック

 
 小竹運輸グループにおいては「労働手当」が「固定残業代」「見なし残業代」とされています。

 トレーラーの運転手が荷物を運搬して配達が完了したら

 4500円の労働手当がついて、基本給5400円と合わせて9900円。これが日給です。

 所定内労働時間は8〜17時で、休憩時間を除いて7時間30分。

 仮に深夜3時から出勤して21時まで仕事をしたら、

 深夜労働2時間、8時までの早朝時間外3時間と17時以降の時間外労働が4時間と記録されます。

 すると普通の時間外労働が7時間と深夜割増が2時間つくことになります。


 労基法37条は通常の時間外労働については2割5分増しの割増賃金を支払い、

 22〜5時の間の深夜割増は5割増しで支払うことを定めています。

 しかし小竹運輸グループの場合は深夜であろうが、普通残業であろうが、

 一律600円の時間外手当がつくだけなのです。何故でしょうか
?


 あらかじめ「固定残業代」として労働手当が4500円支払われているのだから

 時間外労働分の手当は面倒な割増計算をしないで一律600円ということになっています。

 したがって9900+(7時間×600円)=14100円がその日の日給ということになります。

「労働手当」は運転業務完了手当のようなもので「固定残業代」ではありえない
 

 ところが「労働手当」は有給休暇をとってもつく手当です。

 また朝7時から15時まで毎日工場間を移動して配達を行う作業にもつく手当です。

 この場合は早朝の1時間の時間外が600円ついて日給9900円なので10500円が日給です。

 他方、配達が完了しないと時間外労働時間も労働手当もつきません。

 朝6時に出勤し、20時まで作業時間がかかったとしても配達が完了しなくて車に積み込んだだけなら、

 時間外手当も労働手当もつかなく日給は基本給の5400円だけです。

 不可思議なことに「積み込み」だけの日は給与明細の時間外労働時間の欄が空白になります。

 「労働手当」はトレーラーを運転して配達が完了すれば支払われる手当であり、

 固定残業代ではないことがわかります。

 労働手当は基本給と同じに残業代の割増賃金計算の基礎額に算入されて然るべき手当なのです。
 

 労基法37条4項には割増賃金の計算の基礎額から除外される手当について書かれています。

 通勤費・家族手当、一時金のようなものは除外されると。

 しかし、通勤費でも一律毎月固定的に支払われる交通費1万円などは除外されず、

 割増計算の基礎額に算入されます。

 手当の名目がどのようなものであるかに関わりなく、

 普通の手当は割増賃金の基礎額に算入されて然るべきなのです。

 「長距離手当」が時間外労働を消し去る手段に

 
 小竹運輸グループの賃金規程には長距離運転の手当について表が添付され、細かい定めがあります。

 大阪まで荷物を配達すると

 基本給5400円、労働手当4500円の他に20000円の長距離手当がつきます。

 滋賀だと18000円。

 大阪行きの帰りに滋賀で荷物を積んで帰ると長距離手当だけで38000円になるので、

 連続で行うと収入は増えます。

 
 しかし、長距離を行った場合、給与明細と運転手手当明細表の時間外労働の欄が空白になります。

 5時間残業を行おうが10時間行おうが時間外労働の欄は空白になります。

 長距離手当を支払っているから時間外労働の割増賃金は支払わないという理由です。

 しかしこれが過労死を生む温床になってきました。

 2012年11月30日に就労中の心筋梗塞の疑いで死亡した

 今井
康司さんの損害賠償の裁判が現在も行われていて今井さんの残業時間が問題になっています。

 会社は長距離の残業時間が空欄のままのデータで

 死亡する3か月前の今井康司さんの総労働時間と残業時間を

 9月分―245・25時間(内時間外労働時間85・25時間)、

 10月分―281・4時間(内時間外労働時間113・40時間)、

 11月分―217時間20分(内65・15時間)と準備書面で主張しています。

 しかし、チャート紙を解析して空欄になっている部分の残業時間を割り出した

 遺族側の準備書面の時間は以下の通りです。
 
 9月分―労働日数24日。総労働時間314時間8分(内時間外労働時間191時間)。

 10月分―労働日数28日。総労働時間405時間12分(内時間外労働時間253時間36分)。

 11月分―労働日数22日。総労働時間296時間34分(内時間外労働時間183時間48分)。

 
 何故以上のような総労働時間と残業時間にこれだけの差が出るのかというと、

 会社は荷卸しのための待ち時間を休憩時間として計算し、実労働時間から差し引いているからであり、

 遺族側は待ち時間も車の中で拘束されているのだから労働時間として計算しているからです。

 時間外労働については長距離・下道手当などの場合残業時間が給与明細に記されないシステムのために

 会社は実労働時間も残業時間もチャート紙を解析することなく

 給与明細そのままの時間外労働を記載しているにすぎません。

 遺族側のデータはチャート紙をすべて解析して出された総労働時間と時間外労働時間です。


 時間外労働手当の未払い分を会社に支払わせよう


 小竹の弁護士は「固定残業代が事前に支払われている。

 それを超える残業をした場合は正規の割増賃金を支払います」と述べます。

 しかし残業をしても何時間残業をしたのかわからないシステムをつくっているのです。

 時間外労働時間が給与明細や運転手手当明細表に記載されないため、

 残業時間と残業手当がごまかされてきました。

 割増賃金の基礎額はおおざっぱに計算して約1400円。これに1・25をかけると

 通常残業の割増時給は1750円。深夜割増時給は2100円位。深夜残業が20時間で

 通常残業時間が60時間であれば、20×2100円=42000円。

 1750×60=105000円。合計して147000円の残業代を支払わねばなりません。

 しかし会社は80時間×600円=48000円しか支払っていません。

 これだけの計算でも会社の違法性は明らかです。

 組合の計算ではトレーラー運転手の場合1ヶ月8〜9万円の残業の未払いがあります。

 ここでは残業時間に限定して計算してみましたが、これに労働手当問題を加味して計算すると

 膨大の未払い額があることがわかります。

 小竹運輸グループ労働組合に加わり共に闘いましょう。

 


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